<『遊戯』>

 大事なオレの相棒が言う事なら、何としてでも叶えたいんだが…
 一つ、絶対に嫌な事がある。

『ボク、いつか海馬くんと…ちゃんと正々堂々、デュエルしてみたいんだ!』

 …何で相棒、そんな奴と!オレは本気で腹を立てた。
 何と言ってもあの海馬だぞ、相棒を何度も危険な眼に合わせた極悪非道の輩だぜ?
 大体何で奴なんだ、性格最悪センス奇天烈、おまけにデッキは性根の曲がったパワーデッキだぜ?

 そんな奴と相棒がデュエルなんて!オレは絶対に許さないぜ!
 何が何でも出来ない様に、海馬が現われる度…オレはこの手で奴をねじ伏せた。

 相棒に近付けたく無い…その一心で。


 ただ…あいつの背中を切なく見つめる相棒の寂しそうな瞳を見ていると、オレも酷く弱るんだ。本当にこのままでいいのかって。
 相棒の夢はオレの夢、オレに出来るならば全部全部叶えてやりたい…


 だけどな、相棒。
 頼むから…海馬の奴は止めてくれ。
 そう言いたい位だが、オレは結局相棒には、どうしようも無く弱いんだ…


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